リールの活用事例 COLLABORATION
よいデザインはあらゆる人の権利である HAY TOKYO

ディスプレイの変更に合わせて
電源の位置も変えたい

インタビュー HAY JAPAN チーフマネージャー
木村 洋一 Yoichi Kimura

HAY TOKYO × TRIENS 「Cord Reels」

HAY(ヘイ)とは?

木村さん:HAYは2002年にデンマークのコペンハーゲンで創業したブランドです。
HAYというブランドは創業者の苗字なんですけど、Rolh Hay(ロルフ・ヘイ:夫)とMette Hay(メッテ・ヘイ:妻)という夫婦の「ヘイ」という苗字がブランド名になっています。

創業者のひとりであるロルフは、戦後多くの方の生活に向けてデザインされた家具やインテリアプロダクトが、今では一部コレクターズアイテムになってしまった現状に、とても心を痛めていました。
どうすればデザインをより多くの人に届けることができるか考えていた時に、デンマーク発のBestseller(ベストセラー)というブランドの創設者であるTroels Holch Povlsen(トーレス・ホルシュ・ポールセン)と偶然出会い、問題や想いを共有することで一緒に立ち上げたのが、HAYなんです。

HAY TOKYO のコンセプトは「可動式」

― HAY TOKYOは2018年にPOP-UPストアとして展開されていましたが、オープンにあたってどのようなコンセプトで店舗をつくっていったんですか?

木村さん:この場で店舗をつくるにあたり要件があって、(当初は1年間のみ運営する予定だったため)この空間が今後どのような業態・レイアウトに変化しても使いやすいことと、
インテリアのお店なので、ディスプレイの変化に合わせて壁や電源の位置が変えられることでした。
この要件をもとに生まれたのが「可動式」というコンセプトです。

このコンセプトをスキーマ建築計画の長坂常さんに話をした時に、空間コンセプトである「可動式」を実現させるための、2つの構成で成り立つ内装デザイン「インターフェイス」を長坂さんが提案してくれたんです。

木村さん:このお店の端から端まで1200mmピッチで配線ダクトが設置されているんですが、このダクトには同じく1200mmピッチで穴を空けています。
この穴に単管パイプを差し込むことで、どこにでも壁や柱を立てられる構造になっています。
このダクトレールの仕組みでどこにでも壁を立てることができますし、また敷地内であれば配線ダクトから、好きな場所に電源をとることができます。これが一つめのアイデアです。

もう一つは、工場や倉庫で使われるハンドリフターを使えば、普通動かせないと思えるものも動かせるようになっている仕組みです。例えばレジカウンターや大型の棚であっても、ハンドリフターを使えば、配線が許す範囲でどこへでも移動させることができます。

この2つの仕組みで成り立つ「インターフェース」という内装システムを採用したことで、「可動式」というコンセプトを満たした店舗をつくることができました。

― なるほど、だからダクトレールにリールが付いているんですね。どこにでも電源を持って来れて便利そうです!

機能が形になっているから、「場」として成り立った。TRIENSの製品がそれを叶えてくれた。

― TRIENSのリールは工業製品なので、インテリアショップであるHAY TOKYOに設置されていると知ってとても意外だったのですが、おしゃれでカラフルなものが置いてあるこの空間にちゃんと馴染んでいると思いますか?

木村さん:はい、とても馴染んでいると思います。
用途に対して応えてくれるし、機能が形になっているので、この空間にはとても合っているなという気がします。

木村さん:以前、POP-UPとして敷地の全てをHAYだけで運営した際、コペンハーゲンにあるカフェ「Atelier September(アトリエ セプテンバー)」のシェフと共にHAY CAFE TOKYOというカフェを1年間限定で営業していました。
HAYのテーブルや椅子を実際に使っていただきながら、食事をしたり、お仕事をしたりしてもらえる場所だったんです。

お客様用のテーブルの上にもコードリールを吊っていたのですが、お客様自身でコードを引っ張って、ご自分のパソコンで作業されていて。
時には、お客様から「すいません。このコードリールを、こちらに動かしてもらえますか?」と聞かれることも度々ありました。
なんかそれが、僕としてはとても印象的で。

TRIENSのリールは、シンプルな用途がプロダクトとしてまとまっているので、見た人が直感的に行動してくれるというか。
普通はコンセントの近くでないとパソコン作業はできないので、行動って割と場所や設備に制限されていると思うんですよ。
逆を言うと、そういう風に設計をしているわけですけど。

木村さん:ただこの場所の「可動式」っていうコンセプトに当てはめた場合に、どこにいようが何でも自分でできるというか、それを僕ら運営をしている側じゃなくてお客様が自然とやっていたのを見て、この場所が僕らの求める「コンセプト」とつくりたい「場」として成り立っているんだっていう風に思えたし、
それをTRIENSの製品がプロダクトとして叶えてくれているっていうのが僕の中では印象的だったんですよ。
そういうコンセントコードリールってあんまりないですよね。

― そうですね。テーブルにコンセントがあるのが主流みたいになってますけど、その場所では家具も人もどこへでも動くことができる。それを叶えていると。
店舗内を見上げると沢山のリールが設置されていますが、何台くらいのリールが入っているんですか?

木村さん:15~20台くらいじゃないですかね、ここは逆にリールがないと成り立たないので。

コンセントの位置に行動を制限されないから、たくさんの可能性がある

― こちらのお店で、「可動式」というコンセプトにお役立ちしているリールですが、今後どのような場面で役立っていくと思われますか。

木村さん:本当にすごいたくさんの可能性があるんじゃないかなと思っています。

別に僕らみたいに「可動式」がコンセプトのお店じゃなくても、コード問題っていうのは、たぶん色んなところで解決をしなくてはいけなくて。
OAフロアみたいに床上げしているところは少ないと思うので、カフェとかオフィスとか様々な場所で使えるプロダクトだと思います。それにコミュニケーションを取ることって仕事をするうえでとても大きいことだと思うので、電源さえ取れれば会議室に閉じこもることなくソファに座りながらカジュアルにミーティングしたりできるかな、と。

だとしたら、TRIENSの製品でだいぶ行動が自由になる気がします。
それって学校とかお店、後はガレージとか、または家でも成り立つんじゃないですかね。

工業的であるからこそすごくいい

― 最後にTRIENSのリールについて一言お願いします。

木村さん:TRIENSのコードリールは使いやすいので、ぜひ色んな人に使ってもらいたいです。
グレーと少しメタルっぽい感じも含め、機能もデザインも工業的であるからこそすごくいいので。
あとは天井からコードを下げる構造から、どうしてもコードは隠れないので、ドラム自体の色よりはコードの色に、例えば透明なものがあったり、赤や緑みたいな色があったりとか、コード自体を目立たせてしまうのは面白いかもしれないですね。コードに色のバリエーションがあるのはアリかもなと思います。

HAY TOKYO で設置されている製品

コードリール S-series(小型)

<コードリールとは>
電源コンセントを便利に扱うためのコンセント付きコードリールです。移動を伴う作業や、長時間作業をする場合も、快適・安全に作業を進めることができます。

<S-series(小型)とは>
信頼と実績。TRIENSの正常進化型 フラッグシップモデル・小型リールのシリーズです。 他用途に対応できるラインアップを揃えてあります。 使用状況を改めて検討し、支持部分の強度を大幅に向上させました。メーカー保証「2年保証」対象商品。

コードリール詳細はコチラ

HAY TOKYO

デンマーク・ドイツ・オランダなどにあるショップを、東京らしく新たに編集した国内初の旗艦店「HAY TOKYO」。
リビングやダイニング、アウトドアなど、暮らしの様々なシーンで心地よく過ごすための家具や照明をはじめ、日常を彩るキッチンウェアやインテリアアクセサリーが揃います。
他のどこにもない、HAY TOKYOならではの空間から、HAYの魅力を発信します。

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目10-1 GYRE B1
営業時間:11:00 - 20:00
TEL:03-6427-9173
https://www.hay-japan.com/

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